償却資産

皆さんは償却資産という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

会社を経営するといろいろな税金を取られますが、その会社が持っている資産に対しても税金がかかります。その資産にもいろいろあり土地や建物のような固定資産もあれば、株券などの有価証券もあります。

消費者金融業者やクレジットカード会社にとっては顧客に貸付しているキャッシングや融資の残高も資産となります。その残高に対して金利が発生して将来の利益となるからです。

ところがキャッシングの残高はあっても顧客からの支払いがない場合には、税金の対象になっているにもかかわらず、金利どころか元金も入金にならないという状況となります。遅れてでも入金になれば問題ありませんが、中にはこれ以上支払いは困難であるというケースもあります。

この場合、企業としてはこれ以上入金にならないキャッシング残高に対しては、税金の対象からはずす必要があります。この税金の対象からはずされたキャッシング残高を償却債権(資産)といいます。

具体的に言うとこの償却債権と判断されたキャッシング残高に対しては督促行為が中止され、放置状態となります。しかし、税金の対象からはずされるのですから、税務署の監査を受け本当に支払いが困難な債権かどうかのチェックを受けますので、ここにいたるまでにはあらゆる手段で督促行為が行われることはいうまでもありません。

一方顧客にとってはいままで行われていた督促行為が、突然ぷっつりと途絶えることになります。こういった場合にはその顧客のキャッシング残高は償却債権として処理された可能性が高いということです。

償却債権になると全く請求されなくなるかというとそうではありません。キャッシング債権の請求する権利自体がなくなるわけではないので、税務署から償却の認定を受けた後、数年様子を見て時効が成立する前に督促を再開するケースもあります。

この場合は企業にとっては税金のかからないキャッシング残高から支払いがあるのですからほぼ純利益に近い状況となります。ですから償却前に比べると一般的にずいぶん穏やかな督促内容で、いくら残高が残っていても月数千円の支払いでOKというようなケースが多くなります。

つまり償却債権というのは最終的に請求が困難となったキャッシング債権の末路ということになります(破産した債権や和解して減額した債権なども含まれます)。


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